her/世界でひとつの彼女 監督:スパイク・ジョーンズ

☆☆☆☆☆☆☆☆☆★(9点)
セオドア(ホアキン・フェニックス)は手紙の代筆の仕事をしている。手紙を書くことがもはや日常の行為ではなくなり、セオドアのようなプロが書くことで、特別な行為という感じが現代よりもいっそう高まっているようだ。スマホをタッチしている人はおらず、みんな耳栓型のスピーカーをつけて情報収集やメールやSNSをしている。チャットでヴァーチャルなセックスもする。この映画のヴァーチャル性は近未来ではあるけど、現代はすでに技術的にも可能になってきており、ちょっと先の未来を見せられたような気になった。そしてこの映画のメインストーリーはセオドアと人工知能OSのサマンサとの恋愛なのだが、サマンサの成長ぶりがとてもリアルだった。サマンサは学習し、感情を持ち、嫉妬もする。人間と変わらないと思いきや、8316人もの人間の相手をし、セオドアのほかに恋人は641人いた。セオドアがOSに嫉妬するのも衝撃的だしリアルだ。OSの恋人をもつことが普通に社会に受け入れられる未来に、現実の世界も向かってるのだろうか。

 

 


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