タイピスト! 監督:レジス・ロワンサル

☆☆☆☆☆☆☆☆★★(8点)
タイピストの早打ち大会のスポ根というのがユニークで、そこは最後までぶれなかった(ストーリーが王道という意味で)。オードリー・ヘップバーンものというジャンルがあるなら、制作陣が一丸となってそのジャンルのど真ん中を目指したという感じだ。いさぎよくてとても清々しかった。それに主演のデボラ・フランソワはオードリーにひけをとらなかったと思う。オードリーを参考にするようにと監督に言われたそうだから、そうした撮られ方の効果もあったかもしれないけど、オードリーにも匹敵するオーラが出てた気がする。僕はロマン・デュリスに外れなしと思っているからこの映画をみるのにためらいはなかったが、実際みてみるとデボラ・フランソワの功績が大きかった。全然気づかなかったけど、調べるとダルデンヌ兄弟の「ある子供」に出てたらしい。タイピストの世界大会で、一勝一敗でローズ(デボラ・フランソワ)が控室に逃げ、ちょうど駆けつけたルイ(ロマン・デュリス)に告白される。すっかり元気を取り戻して舞台にもどったあと、応援するルイの友達ボブのほうをむいてやるしぐさ(ウィンク+舌鳴らし)は、ムーン・リバーを歌うオードリー並みに心に刺さった。

 


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