JUNO/ジュノ 監督:ジェイソン・ライトマン

☆☆☆☆☆☆☆☆★★(8点)
16歳で妊娠となれば相当深刻なはずだけど、登場人物たちのキャラや映画のトーンが明るい。いい意味でサバサバしている。ちょっと不良っぽいジュノは10代らしい無防備さで男友だちと初セックスをし、妊娠してしまう。ジュノは趣味の音楽や会話の返しからみてもするどい感性の持ち主のようで、一見軽薄な感じがしないでもない彼女が、妊娠をすることでどうなっていくかがコメディータッチで描かれる。堕胎ではなく産むほうを選び、里親を探すことで里親希望の夫婦と出会うことから、一気に大人の世界がジュノに近づいてくる。両親はむかし別れているし、里親希望の夫婦は養子をもらうことへの意欲の違いなどから離れていく。お腹の父親である同級生のブリーカーとは、互いのこどもっぽい言動で喧嘩がつづく。人と人との愛は続かないのだろうか、と恋愛の最中の人たちならだれもが考えそうな問題にジュノもぶちあたっていたのだろう。純粋に10代の感性で押していくジュノが、こどもを産んで養子に出し、その裏で大人たちの事情を学びながら一年をすごす。愛のこと、家族のこと、こどもを産むこと、こどもと別れることなど、とても大事なことを学んだ一年だったにちがいない。

 


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