Re:LIFE〜リライフ〜 監督:マーク・ローレンス

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☆☆☆☆☆☆☆☆★★(8点)
「コードネーム U.N.C.L.E.」や「クラウド アトラス」や「パディントン2」などでイメージと違う役をやってるなと思っていたが、この映画はいつものヒュー・グラントだった。ハリウッドで一度きりの成功をおさめた脚本家が、都会ではもはやもらえる仕事がなくなって地方の大学で教師をやることになるという話だ。初めからラストが約束されたようなストーリーの展開ではあるが、いろんな映画が言及され、それが生の感想を聞いているような感じが出ていてよかった。二作目以降いい作品が書けず、妻子にも逃げられ、仕事にも困った果てに田舎の大学教師になるのだから、もっと自覚があってもよさそうなものだが、田舎ではあいかわらず過去の栄光が通用するので勘違いして好き放題にやってしまう。それにしても大学もハリウッドに劣らず変なところだ。コメディー要素に事欠かない。けっきょくキース(ヒュー・グラント)が人生を軌道修正するには、教師という仕事に真剣に取り組むほかなかった。そこに至るまでのごちゃごちゃした混沌の時期が必要だったということだろう。将来キースが優れた脚本を書けるかは正直あやしいが、優れた教師にはなれそうだ。その成功は過去の栄光より劣るとは言わないと思う。


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