アフター・アース 監督:M・ナイト・シャマラン

☆☆☆☆☆☆☆★★★(7点)
主演はジェイデン・スミスで、ウィル・スミスの息子と知らなければ、ごく普通の中高生という雰囲気の少年。顔つき、体のつくり、声代わり中の幼い声。主演のオーラはないものの、思春期真っ盛りの少年を描くにはちょうどよかったかもしれない。映画自体は世界的に評価が著しく低く、それもわからないでもないが、個人的にはどちらかというと好きなほうだ。危険な惑星に不時着し、ハイテクを駆使して任務を遂行するというプロットは単純におもしろいし、ハイテクの技術やその時代の人間の身体能力をみるのは楽しい。恐怖がテーマとなっており、それを乗り越えられたかどうかというのは、この映画では相当わかりやすい仕組みになっている。アーサというモンスターの種は盲目なのだが、人間が恐怖の感情を抱くと発するフェロモンに反応して襲いかかってくる。恐怖を感じなければ、アーサに気づかれることなく倒すことができるというもので、やや幼稚に感じられるほどシンプルだ。きっとこの話を口で説明されても、たいていの人は鼻白むだけのような気がする。それをシャマランが大まじめに壮大な映画にしたことで、ちょっとしたメッセージ性を持つ物語になっていた。それにSF面における細部にこだわりが感じられ、スター・ウォーズ系のSF映画にはないオリジナリティーがあったと思う。あまりに評価が低かったので、たぶん続編はないだろうことが少し残念だ。


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