ダンケルク 監督:クリストファー・ノーラン

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆★(9点)
今回が3度目の鑑賞。第二次世界大戦のダンケルク(フランス)で敗走する連合軍が描かれる。ダンケルクの戦いで完敗した連合軍が海岸に追いこまれ、40万ものイギリス軍とフランス軍が袋のネズミ状態になっている。救助船を送ってもたちまちドイツ軍に沈没させられてしまう。イギリスは海のむこうにみえるほどの近さなのに、本国決戦にそなえて戦力を温存しておきたいイギリスは戦艦も戦闘機も送ってくれない。ドイツ軍にじわじわとなぶり殺されるのを待つだけという緊迫の状況だ。ゲイリー・オールドマン主演の「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」では本国側から描かれていて、いっしょにみるといいかもしれない。40万の兵士を救出するためのダイナモ作戦は、ボートや小型船や民間の船をあるだけ動員して救出にむかうというもので、イギリスでは知らない人はいないほど有名な作戦らしい。それはもちろん成功したからでもあるが、結果を知っていても緊迫感はそがれない。成功に至るまでにも多数の犠牲があったからだ。陸と海と空の三本の話が入り乱れるようにして映画は進むのだが、陸はひたすらサバイバルだ。主人公のトミー(フィン・ホワイトヘッド)は全編を通じてまともに戦おうとしない。映画が始まると同時にただただ敵から逃げており、無事に生き残って家に帰ることだけしか頭にないみたいだ。40万人もいればきっと屈強な軍人もいたのだろうけど、この映画に出てくる若者たちは全員追いつめられ、恐怖でがちがちだった。当時のダンケルクの悲惨な状況がわかるというものだ。ちなみに、このとき近くのカレー(フランス)も似たような状況だったが、カレーにいたイギリス軍はダンケルクの救出作戦のために(ドイツ軍をひきつけておくため)犠牲になったという。

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